引っ越し挨拶は、見知らぬ人に会わなければならず、喜んで挨拶に伺いたい人はあまりいないと思いますが、今後、しばらく暮らす家であれば、ある程度の近所づきあいは必要です。
第一印象が重要なので、いつ挨拶するか、どこまでの範囲のご近所に挨拶するか、いくらぐらいの粗品を手土産にするか、一般的な相場を知っておきましょう。
挨拶に伺うことで、どんな人が近所に住んでいるか分かることに加え、ご近所に自己紹介でき、お互いの安心につながります。
世間話しから周辺の情報を得られたり、住みはじめてから騒音に気をつかってもらえたり、長期間留守にするときにお願いがしやすくなるなど、いいことづくめです。
目次
引っ越し挨拶はいつするか
引っ越し当日は、家の前にトラックが長時間停車し、引っ越し作業の騒音や、エレベーターを使い続ける迷惑を近所にかけてしまいます。
事後報告になるより、事前に伝えられるよう、旧居・新居いずれのご近所にも引っ越しする前に挨拶しておくのがおすすめです。
旧居の近所への挨拶タイミング
引っ越し挨拶は、新居のご近所への挨拶を連想しがちですが、旧居のご近所への挨拶を忘れないようにしましょう。
引っ越し当日の迷惑を事前に伝えられるよう、引っ越しの2~3日前までに挨拶を済ませたいところです。
粗品を持参するのが好ましいですが、「今までお世話になりました。○月○日に引っ越すことになり、当日は騒音などでご迷惑おかけするかもしれず、申し訳ございません。」という口頭での挨拶にとどめても問題はありません。
新居の近所への挨拶タイミング
新居のご近所への挨拶は、新居の掃除や下見に行くタイミングで挨拶するのがおすすめです。
遠方への引っ越しで、事前に挨拶に伺うことが難しい場合、引っ越し当日か翌日など、なるべく早いタイミングで伺いましょう。
挨拶する相手の家族が全員そろっているほうが好ましいので、引っ越しが平日の場合、その週の週末に伺うのがよいでしょう。
家族全員で伺うと、相手も家族を紹介してくれる可能性が高く、お互いの家族構成について理解を深めるチャンスです。
昼食や夕食の時間帯を避け、11時前後か13時〜16時頃、20時前後に伺いましょう。
引っ越し挨拶はどこまでの範囲にするか
どこまでの範囲に挨拶するかは、集合住宅か戸建てかで異なります。
なるべく広い範囲に挨拶するにこしたことはありませんが、最低限の範囲を知っておき、あとで挨拶しておけばよかったと後悔しないようにしましょう。
マンション・アパートの場合の挨拶範囲
マンションやアパートに引っ越す場合、少なくとも顔をあわせるタイミングが多い両隣のお宅は、挨拶に伺いましょう。
また、下の家は子供が飛び跳ねたりすると迷惑をかけることが多く、反対に上の家は騒音に気をつかってもらえるかもしれないので、両隣に上下を加えた4軒に挨拶するのがおすすめです。
管理人さん・大家さんが近くにお住まいの場合、挨拶に伺うのを忘れないようにしましょう。
戸建ての場合の挨拶範囲
戸建てに引っ越す場合、回覧板がまわってくる範囲のご近所には、なるべく挨拶しておきたいところです。
古くから「向こう三軒両隣」という言葉があるとおり、最低限、向かい側の三軒と両隣のお宅、五軒に挨拶しましょう。
引っ越し挨拶の粗品はいくらが相場か
引っ越し挨拶の粗品は、1,000円程度が相場で、品物は焼き菓子など日持ちするお菓子が一般的です。
新居のご近所向けの粗品は、新居の近所で買うより、旧居の近所で買うほうが、めずらしいので喜ばれ、会話のきっかけになります。
お菓子のほか、キッチン洗剤のギフトセット・ドレッシングの詰め合わせ・タオルなど、万人受けする消耗品もおすすめです。
好みや趣味が分からないので凝ったものにはせず、かさばるものや生モノもやめておきましょう。
粗品には、のし紙を付けるのが正しいマナーです。
旧居の挨拶の際は「御礼」、新居の挨拶の際は「御挨拶」と表書きをして、表書きの下に自分の苗字を書きましょう。