引っ越しすると、引っ越し祝いをいただくことがあります。
転勤や新築を伴う引っ越しの場合、なおさらいただくことが多いでしょう。
引っ越したことで、お祝いをいただいた方と会う機会が減ることもありますが、マナーとして、お返しを忘れないようにしましょう。
引っ越し祝いのお返しは、一般的に引っ越し内祝いと言われます。
お祝いをいただいたら、誰に何をいただいたかリスト化し、いつお返しするか、いくらの品物をお返しするか、相場を参考に決めておくと忘れません。
いつ引っ越し祝いのお返しをするか
引っ越し祝いのお返しは、いただいてから2週間〜1カ月以内が目安です。
2〜3カ月経ってしまうと、ずいぶん遅くお返しをもらったという印象を与えてしまい、あまりに早くお返しすると、事前に準備していたと思われてしまいます。
ただし、引っ越し祝いをいただき、新居に遊びに来ていただいた方には、帰るときにお返しを手渡しできるように準備が必要です。
お招きして、もてなしたことがお返しを兼ねるので、高額な品物にはせず、帰り道に荷物にならないお菓子がよいでしょう。
直接ではなく、郵送でお祝いをいただいた方には、2週間〜1カ月後のお返しの前に、電話や手紙で数日中にお礼を伝えましょう。
引っ越し祝いのお返しはいくらが相場か
引っ越し祝いのお返しは、出産内祝いなど、ほかのお返しと同じように、いただいた品物の30〜50%ぐらいの価格の品物をお返しするのが相場です。
引っ越し祝いの相場は、新築祝いは5,000円前後、転勤祝いは3,000円前後とされ、5,000円の品物をいただいた方には2,000円前後、3,000円の品物をいただいた方には1,000円前後が、お返しの相場となります。
お祝いの品物に対して、あまりに高価なお返しをすると、受け取ることをためらわれてしまうので、いただいた価格帯ごとにグループを分け、お返しの品物を変えるのがよいでしょう。
お返しの品物は何がよいか
引っ越し祝いのお返しは、なるべく万人受けするものを選びましょう。
キッチン洗剤や油のギフトセット・ドレッシングの詰め合わせ・日持ちするお菓子・相手に選んでもらうカタログギフトなどがおすすめです。
燃えるを連想するライターやろうそく、焼くを連想する灰皿、炎を連想する赤い花は、新築祝いに避けたほうがよいとされ、お返しも同じように避けたほうがよいでしょう。
引っ越し内祝いのマナー
引っ越し内祝いは、蝶結びの水引に、のしをつけるのが一般的です。
のしの表書きに「内祝」もしくは「新築内祝」と書き、水引きの下に自分の名字を書きましょう。
かんたんなメッセージをそえる場合、「お返し」という言葉をつかうと失礼にあたるため、注意が必要です。