荷造りは、引っ越し業者が決まった後、引っ越し当日の2週間ぐらい前からすこしずつはじめましょう。
荷造りの前に、ダンボール・ガムテープ・太いマジックを必ず準備し、カッター・ハサミ・新聞紙・ビニール紐・ゴミ袋・雑巾があると便利です。
荷物で出入口がふさがってしまわないように、奥の部屋のふだんつかわないものから順番に荷造りしていくのがコツです。
ゴミの日の前日に集中して荷造りすると、荷造り中に出たゴミや不用品をすぐに捨てられます。
目次
引っ越し用のダンボールを準備
荷造りにあたり、引っ越し用のダンボールが必要です。
必要枚数の目安は、ワンルームや1Kの一人暮らしで10〜15枚、1DKに住むディンクスで20〜30枚、2DK・3DKに住む3〜4人のファミリーで40~60枚。
引っ越し業者の見積もりの際、ダンボールがどのぐらいの枚数必要かと、無料サービスでダンボールをもらえないか確認しましょう。
無料サービスがなかったり、無料サービスだけでは枚数が不足する場合、新品でダンボールを購入すると意外と高額です。
近所のドラッグストアやホームセンターで、ダンボールをもらえないか、たずねてみるのがよいでしょう。
寝室の荷造り
寝室は、クローゼットや押入れの中のふだんつかわないものから順番に荷造りするのがコツです。
寝具やカーテンは当日まで使用するので、当日の荷造り用にダンボールを余らせておきましょう。
大型の家具は引っ越し業者が専用の資材で梱包してくれますが、ダンボールに入る小さなサイズの家具は、自分で荷造りしなければならない場合があります。
どの家具を荷造りしてもらえるかと、組み立て式の家具をどこまで解体しておけばよいかを、業者に確認しましょう。
ベッド
ベッドは、解体料金が発生する場合があるので、事前に引っ越し業者に確認しましょう。
自分で解体しなければならない場合、自分で組み立てなければならない可能性が高いです。
ネジ山をつぶさないように注意して解体し、ネジをなくさないように袋にまとめましょう。
ふとん・シーツ
ふとんやシーツは、引っ越し業者が用意するふとん袋に詰めます。
業者にふとん袋を用意してもらえない場合、いらないシーツや風呂敷でつつみ、ひもでしばりましょう。
ベッドのマットレスは、家具と同じように梱包して運んでもらえることがほとんどです。
衣類
クローゼットにかけてある衣類や、着物など特別な衣類は、引っ越し業者に専用のハンガーボックスやケースを用意してもらえるか、確認しましょう。
プラスチックの衣装ケースは、中身が入ったまま運んでもらえることが多いですが、引き出しがたくさんあり、分解できない衣装ケースは、中身を出さないと運んでもらえない場合があります。
タンス・ドレッサー
家具の形状変化を防ぐため、タンスやドレッサーの中身はすべて出し、ダンボールに詰めましょう。
引き出しごとに別々のダンボールに詰めると、開けるときに何が入っているか分かりやすく、荷ほどきしやすくなります。
リビングの荷造り
テレビなど大型の家電は、引っ越し業者が梱包してくれますが、小型の家電はサイズによって自分で荷造りしなければならない場合があります。
また、無料で家電の配線をしてくれる業者と有料の業者があります。
どの家電を荷造りしてもらえるかと、配線の有料・無料を、業者に確認しましょう。
テレビ・オーディオ機器
テレビやオーディオの配線は、有料か無料かを依頼する引っ越し業者に確認しましょう。
自分で配線する場合、外したコードをなくさないようにまとめましょう。
ダンボールに入る小さなオーディオ機器は、ワレモノと同じようにしっかり緩衝材で包んでからダンボールに詰めます。
ソファ
ソファは、引っ越し業者が梱包して運んでくれることがほとんどですが、傷がつきやすく汚れやすいため、トラブルの原因になりがちです。
高額なソファの場合、業者と搬送方法を相談しましょう。
エアコン
備え付けのエアコンは、掃除だけしておけば問題ありません。
後から取り付けたエアコンの場合、エアコンの取り外し・取り付け工事を手配する必要があります。
依頼する引っ越し業者のオプションで申し込むのがラクですが、古いエアコンであれば、処分するのも選択肢のひとつです。
照明
照明の取り外し・取り付け作業が、有料か無料か確認が必要です。
照明はギリギリまでつかうので、最後に梱包することが多いですが、脚立を先に荷造りしてしまうと、照明を外せなくなってしまいます。
また、間違えて備え付けの照明を引っ越し先に持っていってしまわないように注意しましょう。
ダイニング・キッチンの荷造り
食器をはじめとするワレモノは、小さめのダンボールに、重いものを下にして、立ててならべるのがコツです。
ダンボールの上部にすきまができないように新聞紙をまるめて詰めましょう。
ダンボールの外側に大きな字で「ワレモノ」と書き、引っ越し業者に分かりやすくしておくと、トラブルを未然に防げます。
冷蔵庫
冷蔵庫は、搬送中の水もれを防ぐため、前日までに中身を空にして電源コードを抜き、冷凍庫の霜をとって、受け皿にたまった水を捨てましょう。
電源コードは、引っ越し先に設置後すぐに差すのではなく、10分程度待ってから差すと、コンプレッサーへの負担を減らせます。
食器
食器は、ひとつひとつ緩衝材でしっかりつつみ、ゆれてもガチャガチャいわないように隙間なく詰めます。
お皿は上からの重さに弱いため、立ててならべると、割れにくくなります。
詰め込みすぎてダンボールが重くなり過ぎないように、小さな箱に軽いものと一緒に入れるのがよいでしょう。
ダンボールの底に新聞紙を重ねて敷いておくと、より安心です。
ビン
ビンは、小さいダンボールではきちんと閉まらず飛び出てしまうので、大きなダンボールをつかい、なるべくダンボールが変形しないようにしましょう。
寝かせず、立てて詰めるほうが割れにくいです。
調味料や油など液体は、ビンを新聞紙でつつんだ上で、ビニール袋の中に入れ、こぼれるのを防ぎましょう。
浴室の荷造り
浴室のイスや湯おけは、当日までつかうのでダンボールを残しておき、よく水気をとってからダンボールに詰めます。
水気をとるのが大変な上かさばって荷物になるので、古いものであれば、新しいものに買い換えることも検討しましょう。
ボディーソープ・シャンプー・洗剤など液体は、口をしっかり閉じてジップロックに入れると、中身がもれるのを防げます。
洗濯機
洗濯機は、給水ホースにつながる水道の蛇口を閉め、給水ホースと排水ホースを外し、軽くかたむけて洗濯槽やホースの中の水を抜いた後、全体を雑巾で拭きましょう。
ホース・電源コード・アースは、ガムテープでまとめておくと親切です。
トイレの荷造り
トイレットペーパーの買い溜めは引っ越し後に行い、わざわざ運ばなくてよいようにします。
トイレブラシは、衛生面を考えると新しいものを購入するのがおすすめです。
ウォシュレットを後で取り付け、引っ越し先に持っていく場合、取り外し・取り付け工事が必要なので、引っ越し業者や工事業者に見積もりしてもらいましょう。
その他の荷造り
本など重いものは小さいダンボールに、布製品など軽いものは大きいダンボールに、ダンボールの上部にすきまができなように詰めます。
1箱ずつ、中身と行き先の部屋を大きく書いておくと、ダンボールが間違った場所に運ばれてしまうのを防げます。
引っ越し当日までにつかう可能性があるものは、ダンボールを閉じずに取り出せるようにしておくと、万が一の場合に安心です。
掃除用具は引っ越し当日までつかうため、最後に詰めましょう。
パソコン
パソコンは振動に弱く、運搬のゆれでハードディスクが不具合を起こし、データが消失する恐れがあるので、必ずバックアップをとります。
購入時の箱が残っていれば、その箱に詰めましょう。
ノートパソコンであれば、自分で運ぶとリスクを回避できます。
本
本は、本棚ごとにまとめてダンボールに詰めると、荷ほどきのときに分かりやすくなります。
本を詰め込みすぎると、ダンボールが破れたり、重すぎて持てなくなってしまうため、小さなダンボールをつかいましょう。
貴重品
現金・通帳・印鑑・クレジットカードなど貴重品は、他の荷物と一緒にならないように分けておき、引っ越し当日、自分たちで運びます。
引っ越し先までの交通費や、引っ越し料金の支払いに現金が必要なので、現金を荷造りしてしまわないように注意しましょう。
引っ越し業者のトラックに一緒に乗せてもらうことはできないため、引っ越し先には自分たちで向かわなければならず、引っ越し料金はクレジットカード払いができない業者が多いです。
また、渡さなければならない決まりはありませんが、引っ越しスタッフへのチップ・心づけを用意しておくのがおすすめです。
作業開始前に1人あたり1,000円程度渡すだけで、荷物のあつかいが丁寧になり、無事に引っ越しを終わらすための保険になります。
ストーブ・ポリタンク
ストーブやポリタンクは、中の灯油を空にして完全に蒸発させ、ゴミ袋を2重にして包むと、他の荷物にニオイがうつりにくくなります。